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JAL同様、こちらも無料の工場見学。ドック内に入って機体を見上げる迫力は、無料だとは思えないほどのエンターテインメント性を持つ。この日、真夏の真っ盛り。ANAは平日のみの見学なので、木曜日だったにもかかわらず、1時間区切りの会は、どれも満帆。予約をしっかりしてとるので、受付のモニターには、ようこそ、という文字とフルネームの名前入りで映し出されている。が、最寄りのモノレールの駅「新整備場」からすぐだったJALとは違って、ANAは遠い。気が遠くなるほどに遠い。で、ようやく着くと、セブンイレブンと合体したグッズ店があり、広い多目的ホールのようなところにガンダムや懐かしいジャンボの模型がある。写真スポットも多い。子連れが相変わらず多く、みんなスマホを撮っていた。
構成は、講義+見学。講義は、かなりマニュアル化され、淡々と進められる。それにしてもANAはコンセプト塗装が多い。そして何よりスターウォーズ推しがすごい。気がつけば、スターウィーズジェットも4機になっているそうだ。そして何より、来年就航するハワイ便、A380が紹介される。ウミガメを描いた塗装で、ハワイ=ANAのイメージ戦略がどうでるか。とりあえず、就航したら空港へ見に行こうと思う。
講義が終わると、エレベーターで少人数の班に分かれてドックへ。こちらもJALと同じような流れ。たまたま解説?を担当してくれたのが大ベテランのようで、なんとも「グループを見て合わす」というより、「自分のペースに客を合わせる」といったタイプの方なので、途中で説明を聞くのを止めてしまったが、B787のシャープな刀のような翼はぼんやり見上げて、うっとりしただけで、来たかいがあったな、と思う。整備士はヘルメットの色で、1年目、2年目、管理職、一般などがわかり、黄色いヘルメットは1年目だそうだ。黄色に青いラインが入っていれば2年目。そして、広いドック内を三輪の自転車で移動する。すべての自転車には番号が振られ、横にポケモンが描かれていた。数字が大きくなるほど、レアなポケモンとなる。工具が機体に紛れることが絶対に許されないので、工具の管理は徹底され、何より、ドック内がとても綺麗だ。ゴミ1つない。これは、もしやかの国のように「見せて良い場所だけ」がそうなのか?と疑うほどだった。
時間をかけてゆっくりしっかり検査をする機体ばかりだったので、あまり慌ただしさ(活気)はなく、お昼休憩か、中休憩なのか、あまり整備士が働く時間帯ではなかったのかも知れない。
気持ちよく挨拶してくれる社員の方達、そして写真はどこをとってもOK(他社の機体、他の客、整備スタッフの写り込みはNG)という見学スタイルもよかった。あ〜、やっぱり飛行機はいい。この日は離陸に使われていたA滑走路から、飛び立っていく飛行機を見上げ、轟音を聞き、改めてそう思う1日だった。

 

ANA機体工場見学
@羽田空港 新整備場
2018年8月2日