「ワイルドだろぉ」が2012年の流行語大賞だが、
ここ最近でぼくが気になるコトバはゲリマンダーだ。

特定の政党や候補者に有利なように
選挙区を改変することをアメリカでは
ゲリマンダーという。

1812年、米国マサチューセッツ州知事E=ゲリーが
自党に有利なように区画した選挙区の形が、
サラマンダー(伝説上のトカゲ)に似ていたことから
そう言われるようになったらしい(goo辞書参照)。

日本の小選挙区制。
振り子が振れるように、結果が大逆転するという。
300議席から一気に10分の1になるほどの大敗も
あり得る。また、さんざん言われている日本における
一票の格差。裁判所から無効と言われるまでの
違法状態。その是正。

選挙に投じる一票が、活かされるか否か。


それもこれもシステムにあるというか。
ゲリマンダーのようにわかりやすいモノじゃなくても、
僕たちの生活の中にはそれに似たようなトリックが
あるんじゃないかと思ったりもするここ最近。

ネット社会と悪徳商法が結びついて、
マインドコントロールされて導かれる思い通りの末路。


今の時代、何かを決める前に、その決め方にまで精通して、
意見できるようにならないと、話にならないような気がする。

俯瞰的に鳥の目になって全体像を見て、
そこにおかしな点がないか、ゲリマンダーになっていないか。

そんなコトバだ。


2012.12.24記