羽田空港 国際線ターミナル
2010年11月13日
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羽田空港の国際化。上海の浦東やソウルの仁川においていかれた感のある成田空港に変わって、東京の玄関口とアジアを中心とした国際線のハブ空港へ。そんな期待をのせてオープンしたばかりの羽田空港国際線ターミナルへ行った。
まず、率直に、狭い。そして、モノレールと京急が直通で乗り入れている割には、意外に出発ロビーまで遠い。夜中便が多い特性上、夕方は閑散としている。などなど、大賑わいをみせたオープンから2週間でこうも変わったか、と思いつつ。2階の到着フロアから3階の出発フロアへ。

この日、横浜で開催するAPECの影響で、アメリカやロシア、中国などのトップが羽田に降り立つことからの特別警備中。それも手伝ってか、人は少なめ。カウンターはアイドルタイムの飲食店なみののんびりした雰囲気だった。ただ、国際線の出発フロア特有の、なんとも言えない「どきどき感」はある。が、やはり決定的に便が少ない。まぁ、致し方ないか。フロアから見える飛行機もなく、なんだか左手(Iカウンター)の方にブルーの機体がとまっていたが、貨物便かなにかだろうと、無視して4階フロアへ。

ここは江戸小路(EDO MARKET)。一言でいえば「和」な空間。大阪「つるとんたん」や恵比寿の「焼き肉チャンピオン」などが軒を並べ、フレンチやイタリアン、中華もそろったフードコート。ど真ん中に能舞台があったり、エスカレーター近くの「茶屋」は玄関口に「土」「緑」を配した癒しの演出。これまでの空港にはなかったような気もする。食べ物だけではなく、小物などは京都の「裏具」、「鈴木松風堂」など日本っぽいものも並び、それとは真逆の「おもしろTシャツ」があるなど、日本の縮小版ともいえなくない品々がそろう。外国人は、たぶん、好きなんだろうな、とも思う。ちなみに「ESSE DUE」という店のピッツァはうまかった。窯で焼く本格的な一品だ。

最上階の5階は展望デッキ。この日はAPECの特別警備でデッキは閉鎖。さらに空港内プラネタリウムで話題のStarry Cafeも全ての回で売り切れ。閑散としていても、やっぱりプラネタリウムは厳しかった。この5階、下の階の江戸と対比してクールジャパンなフロア。キティちゃんやアトムなどのアニメ的ニッポンを全面に押し出しながら、先述のプラネタリウムやレーシングカーサーキットなどエンターテインメントもそろう。

なんとこれ→
貨物便じゃなく
アメリカ
大統領
専用機
エアフォース1
だった!

旅行者にとっては、品川駅や浜松町駅から13分で行けるアクセスの良さが最大の売りなので、この4階、5階フロアのファシリティはあまり重要ではないかもしれないが、これから海外に行く!というときに一番欲しい「あ!忘れた!」と思ったときに買い足す旅行グッズが少なすぎる様な気もした。(イミグレを出てからあるのかもしれないが)。とは別に、「空港に遊びに行く」という人にとっては、展望デッキから見れる航空機の種類(数種類のエアラインが就航していても共同運行で結局ANAかJALみたいな状態)の少なさや、羽田に行ってまでわざわざという「これ」といったキャッチーなものも不足しているので、、、今後、就航キャリアが増えて、もっと「国際空港」という安定感が出れば、「ハコ」であるターミナルも魅力あるものになるんだろうな、と思いつつ、空港を後にした。