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世界経済フォーラム(WEF)が2年に一度、旅行と観光競争力のランキングを発表。その国の旅行と観光産業が持続・発展する基盤を数値化したもので、140の国と地域を対象にしている。政策、交通インフラなど14の項目、70の指標で調査している。

2009年、日本のランキングは25位、2011年は22位で今年、2013年は14位となっている。

ちなみに、トップはスイス、ドイツ、オーストリア、4位にスペインで英国、米国、フランス、カナダ、スウェーデン、シンガポールがトップ10。

アジアでは10位のシンガポールに次いで14位が日本、15位が香港となり、25位の韓国と続く。

日本で評価の高い指標としては

公衆衛生、衛生的な飲料水、病床数、平均寿命、顧客志向が1位、鉄道インフラの質、初等教育就学率が2位、モバイルブロードバンド加入率が3位、国内線航空座席数が4位、従業員の研修範囲が5位。世界文化遺産の数でも7位、世界自然遺産の数も10位となっている。

逆に、二酸化炭素排出量が115位、外国人雇用の簡易性が118位、観光の開放性は137位となっている。

天然資源がなく、島国の日本。

主な産業は海外の安価な労働力に頼り、市場も高齢化で細るばかり。そんな日本の目指すところは「観光立国」。それに向けて、世界経済フォーラムが数値化するこの観光競争力は、順位を上げれば上げるほど、将来のニッポンに良い、と思われる。

(2013.03.10記)