ココロのカベ
押しピンがスーッと入るように
とてもありきたりな言葉なのに
身に しみる ときが ある
きっと、それは
空気とか、間とか、角度とか
奇跡に近い偶然のつながりが
そんな「時」を 運んでくるのだろう
開いては閉じ、呼吸するように守る
その頑丈そうな ココロのカベの 一瞬の隙間
跳ね返し 寄せ付けず 守り抜いた はずの言葉
それは決まって、中身をグラグラと揺さぶる
僕は、その言葉の前後で、苦悩する
僕は、その言葉の裏側で、思案する
僕は、その言葉の真意に、驚愕する
ココロのカベが、
内から崩れるのではないかと 不安になる
知らないままでよかった事と
知らずに損したモノの違いが
染みこんでは…
夜の 深さを 助長する
眠るために超えるカベが姿を消し
まるでこのまま無防備なのかと脅えてしまう
目を閉じて ただ
その言葉を排除するために 尽力する
