MX4D 4Dシアター

映画がフラット(二次元)を飛び出し立体(3D)になった。それはもう数年前の出来事で、本格的な導入は『アバター』だった。それからもリアル感を求めて3D映画を数多く見たが、そのうち、映画は映画。映像を楽しむ前に、没入感を求めているのだ、ということになると、内容重視で3Dはあまり見なくなっていた。で、この度、映画を体感する。そんな4Dを体感してみた。

まず、3D(三次元の立体映像)に加えて、風や匂い、水や背中、おしり、足元の揺れなどなど、スクリーンの中を疑似体験できるものがプラスされているのが4Dだ。椅子は飛行機の席で言うビジネスクラス席のような、マッサージ機能付きの椅子のような。それが、浮遊し、潜り、失踪する疑似体験を叶えてくれる。

とはいえ、映像自体が4D用にできていない限り、動かすタイミングが少々強引になって、私が主人公の気分で見ていると、その主人公に殴られ、倒れた「相手」の床にたたきつけられる動きがくる。と、え?と思わずなってしまう。『美女と野獣』では薔薇がシンボリックで、その薔薇をアップにしたシーンでは薔薇の香りが漂う。そういうことかと思い、市場のシーンでも匂いがあるのかと鼻をくんくんすると、隣のおっさんが食べているポップコーンの匂いがして(飲食禁止にしてほしい)。そして何より料金だ。通常の1800円にプラスして1400円が必要になる。

これらをクリアした暁には4Dもまた見てみたいが、やっぱりこれは、アトラクション的なエンターテインメントのほうが向いている。