「ジブン」



ジブンの木。
たくさんのみずを、ありがとう。
ひかりをいっぱい、ありがとう。

おかげでぼくは、
ぼくの、軸となって 
ここに立ててる。

もう、
じゅうぶんにジブンなんだ。
ここだけのはなし、ほんき。

みえてきたすがたは 
ちょっとだけあしたのほうをむいて
ゆられて、ゆれて、
だけど、とまって
まだ、きょうにいる。

確かに、
きのうもここにいて、
きょうになった。
けど、わからないけど、なんとなくだけど、
きのうとは、
ぜったいに、ちがう。

「僕は、今日が昨日になる前に、
明日が今日になる時間の中に滑り込んだんだ」

だから、
ぜったいに、ちがうと思っている。

もう、比べない。
もう、あれこれ数えて 足りないことを嘆いたりしない。
もう、何かにたよって しあわせなふりはしない。

ぼくは、もう、
ジブンをジブンで
ジブンがジブンと

つまり、ひとつになって
前を行く。


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