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アメリカ陸軍志願兵の契約期間を強制的に延長させる政策を「ストップ・ロス(損失防止)」という。

イラクとアフガニスタンに展開するアメリカ陸軍は、完全に志願制をとっていながら、実質上は兵員不足を補うため、志願兵の契約終了期間を強制的に延ばしているという。これに対して米兵や家族から「ここまで勤め上げたら民間の暮らしに戻る」と思っていたゴールを勝手に先送りされる「裏口徴兵制」だと、精神的・社会的な負担の大きさを訴える声が出ていた。(朝日新聞より)

ゲーツ国防長官は、11年3月までに、このストップ・ロスを全廃すると発表。イラクからの撤退でアフガニスタンへ集中的に派遣するため、戦闘任務の需要が減ることなどが理由という。

先日、台湾でも「徴兵制」の全廃が決まった。兵士として戦場に赴く。戦争反対の理想の元で、「現実」と直視しているような兵士たちの、個々人の「ロス」よりも、部隊としての「ロス」をストップするという、、、なんというか奥歯をギシギシするような事態が、今という現実なのかな、と思ったりもする。

ロスは、止める(ストップ)べきだ。それは、戦争のために落とす命はもちろん、そのために使う税金も含めて。つまり、ストップ・ロスという言葉が、戦争のない平和の言葉になる日を、願う、祈る。