ニューヨークシティをシリコンバレーにする。ブルームバーグ市長が発案したこの構想は、マンハッタンの東側に浮かぶルーズベルト島に科学技術に関する最先端の大学キャンパスをつくり、ニューヨーク市に多くの学生や研究者、IT企業を誘致するというもの。

ニューヨーク市といえばウォール街、つまりは「金融・証券」というイメージだが、そこからの脱却を目指す。

ITは西海岸。そんなマップに一石を投じ、規模と回路というか「集まり方」の膨大な大都市、ニューヨークでのこの動きは、これからのITを変え、同時に、金融が引っ張ってゆける「範囲」も狭まっていく気がする。

この言葉は、そんな時代に本格的に移ろうとする初めの一歩のような。


2012.07.01記