東京
こうして今、
両腕を組んで眺めている景色

目の前の弁当屋
腰掛けてるガードレールの続き
流れる人たちと生ぬるい風

過去の思い出が濃厚なイメージを造り
僕という影が 長く 深く
コンクリートに染み込んでいく

うつむき、目を閉じると
遠い記憶の「あの匂い」がした

それさえも売られる街で
僕はキミを待っている


東京、僕ひとり。


何もかもが、どうも違う
大勢の中の孤独に陥る
喧噪の中の静寂に怯える
来い、来い、来い、と強く願う

それがやがて祈りへと変わり
誘われるままに眠りこけたら
きっと僕は誰かのままに
焦燥と挫折の前に屈するのだろう

行き過ぎる笑い声に溶け込み
同じだと安心するだけの空間へ

だから僕は拒み続け、求め続ける
探しながら、ここで待っている
会えるその日まで


東京、ここでキミを待つ。




  
by Shogo Suzuki