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何ともレトロな空間美。
庭園美術館は
古さが逆に新しい
「何か」を持っています。

春はまだかと
鳴いてる鳥も
泳ぐ魚も
一足早い花たちも。

20世紀のポスター[タイポグラフィ]
− デザインのちから・文字のちから
@東京都庭園美術館(東京・白金台)
2011年02月26日

文字による表現、タイポグラフィ。20世紀にその表現が移り変わっていく様を見せてくれるこの展覧会では、110点のポスターが展示されている。時代、時代で変わっていく「流行」を見るのも面白いし、とにかく視認性とメッセージ性を強調した「デザイン」に、そして「文字」に、なんだかすごさを感じた。とかく、ドイツ語というのは文字としての「美」をもっているな、と再認識した次第。

まず、バウハウスなどに触発されたシンプルな構造を持つ「サンセリフ」書体を中心に構成したポスターが並ぶ。その後50年代のドイツ・スイスで多く見られた画面を水平垂直に分割して文字や写真を構成する「グリッドシステム」のポスター。さらに60年代・70年代アメリカのヒッピー文化のサイケデリックな文字表現へと。文字が伝える「姿」というのに、奥深さを感じてしまう。「本を開こう」という文字を、本を開いた形にデザインする。そんな直列型の表現もあれば、逆に違う「形」に文字をのせるものもある。見てると本当に面白い。結局、決め手は文字も写真もない「空白」。そこをどう使うかで見え方が変わってくる。力も持ち始める。傑作揃いのポスターが、「絵画」にも見えはじめるような。

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