walk around Seongsu
聖水(ソンス)散歩
@ソウル
2025年8月11日

どこの都市にも、もともとは工場地帯だったのが、おしゃれに生まれ変わった、というエリアがある。ソウルにおける聖水(ソンス)は、まさしくそれ。こだわりのショップやカフェ、とにかくおしゃれが集まるエリアとして人気を博している。

大阪でいえば船場や堀江、東京だと中目黒ぐらいになるのだろうか。歩いていて、実に楽しいエリアだ。とにかく、日本人が多い。街の雰囲気も、すれ違いに聞こえてくる日本語も、なんとも、日本に近い。

江南(カンナム)のソンルンにホテルを取り、そこからはメトロで一本。非常にアクセスがよかった。ゆっくり起きて、朝食を食べてから、のんびりホテルを出たのが朝10時過ぎ。ソンスの街は、11時まで眠っている。

この日は平日。ツーリスト丸出しの服装とテンションで歩いているのは、日本人旅行者がほとんどだった。日本人って、ソンスが好きだ。

雑貨屋やめがね屋をのぞいて、人気のパン屋の前で予約を入れて、しゃれた店、攻めた服、いい香りのするカフェなど、歩いているだけで引き寄せられる。ふと、何でもないような店の奥に、びっくりするほどのフォトスポットがあったりもする。

この日はラッキーなことに曇り空。40度まで上がるソウルの酷暑は鳴りを潜め、街歩きには絶好の気温だった。私たち夫婦には若すぎ、中2の息子には大人すぎる服や靴や鞄を眺めつつ、ホテルのようないい匂いのハンドウィッシュが欲しい私は、お気に入りの香りに出会って、即買い。2ボトルで1000円ほど。安い。新大久保で買ったら、3倍ほどの値段がしそうな代物だった。

そのまま大林倉庫ギャラリーのカフェへ。昼間からクラフトビールを飲みながら、マッシュルームの小さなピザを食べる。わが家は、各々、すきなパンを選び、飾られたアートを見ながら、のんびりと。なんとも贅沢な時間だった。

その後も、うろうろと歩きながら、ソウル中にあるオリーブヤングへ。ソンスのそれは、でかい。

まだまだ裏道に入れば自動車修理工場や、町工場があるのが、また、いい。1990年代後半のニューヨークのミートパッキングエリアも、こんな感じだった。それがもう、完璧にソーホーみたいになって。このソンスも、きっと5年後には、もっと「完璧」なエリアになってそうだ。

ランチはコムタンにしようかと、ビルグルマンの店に向かうも、やっぱり麺が食べたくなって、狎鴎亭(アクジョン)へ。この川を隔てた、この辺りが、今のソウルなのだろう。

一番最近でも9年前、何度も行っていたかつてのソウル(明洞や東大門、ホンデや韓屋)とはちがった、江南中心のソウルが、ソウル初体験の息子には印象付けられたようだ。

息子が大人になるころには、またどこか、新しいエリアがうまれているんだろうけど。

→ reportに戻る