汚れていく
あえて白いのを選ぶ君は
汚れるじゃないか、と言う僕を
だから汚さないのよ、と怒る。

濃紺のシャツを着た僕は
どうせ汚れるからと諦め気味で
だから目立たないように、と隠す。

汚れていく 汚れていく
空気がこすれる度に
時間が流れるだけで
それは 絶対的に 汚れていく


ゴシゴシと 強い洗剤で君の白い皿
一見して シミ一つない僕のシャツ

ほらね。
お互いに笑ったけど、汚れている


つまりは、
汚れていることを直視する君にすらも
分からないぐらいに僕は
汚れを隠してるのかも知れない

だから汚さないのよ という君は
諦め気味の僕を どう思っているんだろう?




  
by Shogo Suzuki