「ゆく
ふかしたり すかしたり あわしたり むししたり

思いきればよかったと後悔して 思いきったら 後悔する

開きなおっては 結んで開いて その場ののりで 舞ってみる

そのままでいいと言われる度に

これのどこがいいのか聞きたいけど

いいなら それでいいかと

ぼくは ゆく

なんとなくの 老後に向かって



やるべきことを やりたいことのためにやり

やりたいことがなくならないように 探しつづけている

ひとりにならないように したいけど

ひとりになってもいいように したいと思っている

あしたやあさっては わかるけど 一年後は わからない

なのに ゆく

ぼんやりした 最期のゴールまで  



どこへ向かってゆくかより 

いまは まだ

だれとゆくかを たいせつにしている

(ひとりに なるまでは)




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by Shogo Suzuki