Bookavel Topに戻る
「禅ヒッピー」(ダルマ・バム)
ジャック・ケルアック著[太陽社]

(本書表4より)

『禅ヒッピー』はJack Kerouacが1958年に発表した Dharma Bums(原題は『達磨の放浪者』)の
全訳である。この作品はかなり自伝的な要素が濃く、一人称の語り手である主人公レイモンド・
スミスには作者ケルアックの姿が、そしてその心友ジェフィー・ライダーにはビートの詩人
ゲーリー・スナイダーの姿が投影されている。むろんケルアックとスナイダーは親しい間柄で、
ともに1950年代のビート族(いわばヒッピーの、より文学的な前身で、そのメッカはサンフランシ
スコ)の代表的な文人であり、スポークスマンであった。