









富山県にある五割一分(51%)というデザイン会社の家具・インテリア販売部門が、スリランカの建築界の巨匠、ジェフリー・バワの、建築ではなく家具に焦点をあてた企画展。インドのバンガロールにあるPhantom Hands(ファントム・ハンズ)という工房によって量産化された家具20アイテムを展示販売する。ゆったりとしたスペースに配置された家具たち。ジェフリー・バワが、癒しの空間、リゾートホテルを造りあげるために配置した家具の数々。再現が難しい中、スリランカではなく、インドのバンガロールにある工房で、再現が可能となり、量産が始まったという。
まず、このPhantom Hands(ファントム・ハンズ)というところは、ル・コルビュジエの右腕と言われたピエール・ジャンヌレが都市計画のためにインドに訪れた巨匠。そのジャンヌレの作品を多くてがていた工房。その高い技術力は世界的にも有名となり、世界中の国々から、制作が依頼がっきている。その一つが、今回のバワの製品である。
日本では、これまで神戸と東京で、このジェフリー・バワ展が開かれており、今回が最後、五割一分のおひざ元、富山県で開催されている。普段展示販売されている家具を取っ払ったストアがギャラリーとなり、バワの家具が配置されている。その空間が気持ちいい。これが、リゾート地なら、そりゃ、くつろげるし、最高の時間だろう。アマンリゾートが、このバワを系譜する高級リゾートとなる。
店員さんの説明も実に面白い。家具を愛し、インテリアに魅了された人たちであることが、言葉の隅々から感じられる。バワは190pの大男だったこと。ミラノ家具見本市、素材と技術だけでは長年愛せないから、そこにデザインを取り入れて家具をセレクトしているというこの会社の哲学に、バワの家具が合致したことなどなど。もし、部屋を作り変える際には、是非、コンサルを受けたいと思わせるところだった。ちなみに、この五割一分は東京にもあるらしい(代々木)。
展示されているもののうち、バワ作品ではないものもある。ライトやシンブルな背付きの椅子と丸椅子など、個人的に気に入ったものは、バワではなかったが、これらは普段も販売している作品らしい。一点ものと量産の間、数の少ない手作り作品というのを中心に取り扱っているという。
さて、バワ作品。まずはチェック柄なのに、安っぽくないソファが一つ。マットレスに背もたれを組み合わせた奥行の深いソファ。座面の記事は、一枚布にチェックに合わせてミシンを入れて寄りが少ない仕上げ。クッションも凹凸のでる加工で高級感を醸し出している。(No.11 Sofa:1,417,900円)
同じようなソファがもう一つ。真っ白な座面と背もたれがかっこよく、チェックのクッションがアクセントになっている。(No.11 Guest Suite Sofa:1,573,000円)。個人的には、カンダマラ・パーチ・ベンチが気に入った。目を引く木製の大きなベンチは、屋外に置いたらぴったりか。これはバワではなくダスワッテによるデザイン。存在感がありながら、実用的で、実際に座っても座り心地が良い。(Kandalama Perch Bench:2,216,300円)
一人掛け用のチェアも豊富だった。もちろんリゾート風のもの(籐張り仕様)はもちろん、革をつかったものも多かった。カフェのために作られた「ネクストドア・カフェ」チェア。赤いオーク材のフレームに革の座面などがデザイン的に秀逸だ。("Next Door Cafe" Chair:396,000円)
個人的に最もひかれたのは、大きなダイニングテーブル。ルヌガンガのガーデンルームに置かれた一枚板の天板をもつテーブル。脚はステンレスが、軽やかに何本もおかれている。デザインが素晴らしい。それに合わせるようにBentota Dining Chairがちょうどいい。歳を重ねるごとに、無垢材よりもウォールナット的な濃い色が落ち着く。通常、木材に黒の鉄製の脚を合わせると品がなくなるが、こちらは脚部のデザインが匠で、全体的に品がある。(Lunuganga Dining Table / Compact:長さ240cm:1,905,200円)、(Bentota Dining Chair:317,900円)
バワのデザイン画や、各素材のステッチの展示があったり、ランプなどの小物もあり、この空間に最適な配置で展示されていた。ジェフリー・バワというフィルターを通しての値段なのかと思ったが、素材とデザインから考えて、そんなに高額すぎることもない。ダイニングテーブルとソファを、もう20年近く経つので生活スタイルも変わってきたので変えたく。
とにかく、長く愛せるデザインと質の家具を、改めて探す日々を楽しみたいと思わせる企画展だった。





ここからは、ジェフリー・バワ以外の作品

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