「生への餓えのようなものがあって」

アイスにするかホットかを珈琲で迷い、部屋着のスエットを短パンにしたり長ズボンにしたりコロコロと変える、そんな朝が続きますね。寒かったり、そうでもなかったりの季節の変わり目、体調を崩して発熱なんてあった日には、即PCR検査か、と思ってしまうほど、コロナは日常の中に入り込んできてます。

10月から除外されていた東京もGo To トラベルキャンペーンに仲間入りして、さらに都が5000円をオンするという施策がなされます。同じようにイベントも飲食店も商店街もゴーと号令がかかり、このコロナ禍で大打撃を受けた業種へのフォローアップ策が実際に動き出そうとしています。

新型コロナ感染者は、居る。それも数百人規模で。だけど、それはありきで経済を回す。そういう姿勢がはっきりと出てきたこの秋、気を許すと、あっという間に爆発的感染につながって、再びのロックダウン、なんてことにもなりかねないので、慎重に行きたいところです。

ヨーロッパの、例えばフランスなどからは感染者数が高止まりして、ロックダウンも視野にいれているとか、ニューヨークからは、なかなか人が戻らず、もはや物価の高すぎるNYCに住まなくても、テレワークで済ませるということから、かつての(というかたった半年前の)ニューヨークの姿には戻らないかもしれない、なんて現地レポートもあったりします。

なんですかね、これからは、ますます難しくなってきましたね。

さて、DAZNで見続けていたサッカーや野球ですが、徐々に入場者数制限を緩めてきました。例えば、FC東京のホーム試合、味スタの入場者数は5000人から12000人に緩和されます。10月10日のガンバ大阪戦から。チャントもなく、大声も出せないので行くかどうか悩むところですが、やっぱり「生」で見たいなと思います。

野球は逆に。DAZNでちょくちょく電車なんかで見ている内に、それまでは強く思わなくなっていた生観戦を渇望するようにもなったり。行くなら東京ドームより神宮の方がオープンな空間かなぁ、なんて雨予報じゃなかったら、ふらっと立ち寄っていたかも知れません。(ふらっと立ち寄れるほど、簡単にチケットがとれるかどうかはわかりませんが)。

アクセスしやすいバーチャルで一定期間触れさせて、その触れた者がリアルで見たいと思う、というこれ、まさに本質的な力を感じますよね。

ヨーロッパ圏に住んでいたら、もう、そわそわしっぱなしで、南野のゴラッソや久保建英のパスを生で見たいと、体はすでに動いていたんだろうな、と想像します。引退した内田篤人さんが言った「世界と日本のサッカーの差は広がっている」というあれ。映像を見ていても、確かに実感するところではあります。

曰く、日本のサッカーレベルは確かに上がった、けど同比率で世界のサッカーレベルも上がっていると。

それにしても、これだけのバーチャル漬けだと、生への餓えみたいなものがあって、その行きたさ・触れたさは、メーターを振り切っている状態です。

生で音楽聞きたい(今は、Creepy Nutsとか聞きたい)、生で大谷翔平みたい、佐々木朗希も見たい、近本もボーアも見たい。生で建英を再び見たい、大迫も見たい、チェルシーも見たいしリバプールでユルネバ歌いたい。

映画も劇場でみたいし(浅田家!が見たい)、宮沢氷魚の舞台も見てみたい。息子の学校にも参観したいし、運動会もやって欲しい。息子のサッカーの試合も、はやく観戦したい。

そんな風にして、少しずつ、生・感触を取り戻していきたいとおもっているところです。それにしてもスタジアムの入場規制という話は、テレビを見てて、これみよがしに透明のアクリル板をゲストとゲストの間に挟んでいるようなもので、パフォーマンスに近くないですか?

実際のところは、毎朝の新宿駅を例に取ると、いつも満員のスタジアム並みですけどね。そんな満員の中でも、ほぼ100%マスク姿だし、おそらく微熱程度でも外出を控えているだろうみんなの「対策」があるから、感染拡大もないんでしょうね。電車内では、窓を開けて走るのがニューノーマルになったし(って、真冬もなんですかね、寒そう)。

対策をとって、コロナに対応できるひとり一人の意識。行動に確固たる対コロナを帯同させて、ウィズ・コロナであることを忘れなければ、どうでしょう、規制して無理することはないんではないですかね。

感染はするけど、発症はしない。発症はするけど重症化しない。ここのラインまでは、許容する時期に入ってきたのかもしれないと思うのですが。

社会を大混乱させて、徹底的にコロナを無くす、という4月5月の対応は理解したとしても、それができないと分かった今となっては、そういう意識が必要なんじゃないかと、増え続けて、実感しはじめた失業者・倒産数を見て思います。

今、最も注目すべきは、来年夏の東京オリンピックをどうするか、ですかね。今の所、あれもこれも縮小して、五輪開催ありきで行こう、という流れですが、これがもし、冬あたりに「中止」を決定したら、もう、来年もGo ToせずにSTTAYでしょうね。

滞った人の流れで、窮地に陥る人がごまんといて、ものすごく小規模でマーケットが動きそうです。考えて考えて、望んで望んで最後、清水の舞台から飛び込むようにして消費するドキドキ・ワクワク感はうすれ、何の気なしにポチポチとタップすることでぼんやり消費することが多くなるのかな、と。

そうすると、質の低い(と言ってしまいますが)ものが垂れ流されて、それを見るともなく見つつ、全体像がぼやけまくると、本当の良さ・オモシロサは、過去の産物になりはしないかと。もう完璧にオッサンを自覚した私などは思ってしまったりもするわけです。

なんとなく、絶頂を越えてからの方が質が上がった、モーニング娘。や、M-1での漫才のように、磨かれたモノに対して正当に反応出来ない鈍感さだけは、阻止したいなと、私はここでもやはり強く思う訳です。

どれでもいいから好きなのを選んで、あ、これがいい!と思ったものが、選択肢の中で一番高額だったりすると、ふむふむと鼻も高々ですが、そのうち、選択肢の中で、これ!というものもなく、どれでもいいや、ってなりそうで、「ぼんやり消費」の台頭には反対です。

まるで本物みたい、という紛い物だらけの良さ・オモシロサには、寄せ付けないだけの壁を持ちたく、そのためにも、生・感触は欠かせないように思います。それへの渇望。ああ、もう、うずうずします。



 2020年9月26日

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