TAKAHASHI YU ReLOVE & RePEACE 〜ReUNION
高橋 優 LIVE TOUR 2022-2023
「ReLOVE & RePEACE 〜ReUNION 後編〜」

@金沢・本多の森ホール(石川)
2023年4月30日(日)

8枚目のアルバム「ReLOVE & RePEACE」のタイトルに、ReUNIONを加えた今回のライブツアー。高橋曰く、このReUNIONには、こうして一つの会場(空間)に集い、同じ時間を共有することの重要性を込めた、と。コロナ禍で、真っ先に自粛に追いやられたライブ。だからこそ、こうしてみんなでReUNIONできる今を、大切にしたい、と。

あの特徴的な声。高音で、なのに太く、そして速いリズムを軽やかに乗りこなす楽曲。アルバムをしっかりと聞きこんでから行ったの分、すべての曲を口ずさみながら、そして、一緒に歌おう、と言われた「HELLO HELLO HELLO〜♪」を大声で歌い。空間を揺らす心地よい時間だった。

セットリストは、「ReLOVE & RePEACE」に収録されている全12曲を含め、「明日はきっといい日になる」「虹」など名曲もしっかりと聴かせてくれた。

歌が、とにかくパワフルだ。バイオリン、ピアノ、ドラム、ギター、ベースのバンドメンバーも、ツアー後編に差し掛かっただけに、輪が素晴らしかった。

コロナもようやく落ち着き、マスク着用は必要だったが、声出しは解禁だった。そんな戻りつつあるライブの空間で、名曲「おかえり」は、心にしみた。

わが家では、「渋谷抜けて246、ライフ目黒大橋店の 交差点を曲がったなら国道317号線」から始まるI LIVE YOUの大ファン。この曲が始まったとき、息子も私も、大声で歌った。

座席は100パーセント入れるのではなく、1席飛ばし。初めから終わりまで立ちっぱなしだったので、両横のスペースの余裕は、助かった。ロックを体中で表現でき、妻はダイエットのつもりで飛び跳ねたと言っていた。

盛り上がる曲は、もちろんよかったが、やはり真骨頂は「ever since」や「雪の筆跡」「Piece」など、しっかり聞かせてくれる曲。声が、ど真ん中の直球でズドンと届く。名曲「ピーナッツ」は、今も、頭の中でなっている。

アンコールは、「現実という名の怪物と戦う者たち」から始まり、会場全体で大合唱した「福笑い」。そして、最後の最後、「リーマンズロック」で締めくくられた。明日、一歩を踏み出す「私」の背中を、押してくれた。

演出的には、プロジェクターをうまく使い、時にコミカルに、そして歌の世界観を大いに広げてくれた。

♪大した事ないさ
 何もかも順風満帆だ
 これくらいがどうしたと大きく生きていけ
 さあ胸を張れ

 生きていけ

プロジェクターに大きく、スミバックで白文字で、「生きていけ」と映し出され、高橋優の声が突き刺さった。



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